アル中プログラマの備忘録。もはやコーディングしてないけど。

酔いどれまさになう。プログラマとして就職し、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーと立場を変えながら、システム開発に関わるとあるアル中の成長記録。

事業

「イノベーションのジレンマ」なぜ優秀な企業がコケるのか?

投稿日:2012年4月13日 更新日:

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
事例が多いので、忙しい人はひとまず
「序章」とまとめである「第十一章」だけでも読むといいと思う。

イノベーションのジレンマとは?

顧客の話に耳を傾け、技術開発にも積極的で業界をリードしているような
優良企業がある場面においてことごとく変化に対応できず地位を失うこと。

ある場面というのは本書でいう「破壊的イノベーション」が起こった時。

破壊的イノベーションとは?

説明

持続的イノベーションと破壊的イノベーション

イノベーションには

  • 持続的イノベーション
  • 破壊的イノベーション

の2つがある。

持続的イノベーションは図にあるように、
既存の価値観の上でその価値を向上していく。

破壊的イノベーションは既存の価値観の上では価値が下がっている。

破壊的イノベーションはどう起きるのか?

既存の価値観では価値が下がるので、
破壊的イノベーションとなる技術ができた時には、
あまり見向きもされないし、
別の分野(価値観が異なる)で使われることが多い。

ただし、図の傾きに注目すると、
技術の進歩というのはユーザが必要とする性能向上のペースを
上回ることがある。

この場合、企業が性能向上で競争を続けた場合
オーバースペック (その分無駄に値段が高かったり)になることがある。

それと同様に、以前は見向きもされなかった新技術が、
ちょうどお手頃な感じになったりする。
それに伴い、既存技術で商売していた企業が追い出される。

こうして破壊的イノベーションが起きる。

なぜ優秀な企業がこれでコケるのか?

色々理由があるが、
持続的イノベーションに有用とされているものが
ことごとく裏目に出るというのと、
優良企業ならではの縛りが大きい。

  •  顧客と投資家を満足させようと思うと、出てきた時点ではあまり役に立たない 破壊的イノベーションにあまり(もしくは全く)資源(お金や人)を使うことができない。
  •  破壊的イノベーションが最初に流行る市場は小さすぎて、大企業が必要とする成長を賄えない。(より大きい・より上位の市場への移動はできるが、より下位の市場への移動はできない)
  •  持続的イノベーションと同様に市場分析などをしてから手を付けたいが、そもそも市場が存在しないため分析できないか、既存市場の延長で分析してしまい失敗する。

新技術を開発してみたものの
マーケティングしたらあんまり儲かりそうに無いので製品開発はやめた。
同技術の他社製品が後で流行ってしまい惜しいことした。
という感じ。

慢心や官僚主義による結果なら仕方ないが、
一生懸命、顧客・投資家のことを考えた結果ドツボにハマるという点が
破壊的イノベーションの怖いところ。

どうすればよいか?

まず、上記のことを理解した上で以下のようにしてみる。

プロジェクトを適切な市場に結びつける

顧客が望まない開発には資源を使えないのだから、
それを望む顧客が居る市場に結びつけることで、
うまく資源を使えるようにする。

市場にあわせて組織を切り出す。

新市場は大きい組織に対して十分な利益を生めないので、
それに似合ったサイズの組織で対応する。

失敗できるようにする(ただし、早期に僅かな犠牲で)

とにかく親市場はわからないことだらけで試行錯誤が必要なので
あまり資源を使わずに試せる(失敗してもやり直せる)ようにする。

新組織には新しい価値基準を適用する

せっかく組織を分けて、優秀な人材を投入しても、
考え方ややり方が同じだったらうまくいかない。

できたものは既存市場に後続品として出さない。

既存市場ではまだ役立たずなので、
それの価値(別の指標になるが)をわかってくれる市場に売るか
市場を開拓しないといけない。

感想

大企業側に立った守り側の話しのようだが、
見方を変えるとスタートアップなどは
「破壊的イノベーション」を攻撃的に使っているのだなと。

本書には破壊的イノベーションが起こりそうな
タイミングについても書いてあり、
そこを攻めるとうまく行きやすいのかもしれない。

顧客のいう事聞いてたらダメだという逆説的に聞こえる話だが、
「どこの市場の顧客か」まで考えると腑に落ちると思う。

以前に読んだアントレプレナーの教科書で言ってる
「顧客開発」と合わせると面白そう。

酔いどれまさになう。



-事業

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